昨日、とあるお取引先の結婚式場さんからこんな連絡がありました。
「急で申し訳ないんですが、今週末１８日（土）って撮影可能ですか？」
１月１８日（土）の３日前の出来事です。
スタッフのスケジュール調整をして
「大丈夫です！撮影可能です！」
とお答えしましたが
通常ではまずこんなことありえません。
なぜなら、写真撮影のご注文は
挙式日の２ケ月前や３カ月前にはオーダーが入るからです。
逆から言うと
結婚式場さんは挙式日の２ケ月や３カ月前にご新郎ご新婦様に対して
「お写真（アルバム）なんですが、どちらにされますか？」
「どちらの写真会社さんにご注文されますか？」
とご案内をかけるからです。
もちろん、２ケ月前や３カ月前ではなく
半年前にご案内をする会場さんもあります。
では、今回はなぜこんな３日前かと言うと
考えられるのは
「会場さんによるオーダー漏れ」
「写真会社さんのスケジュールミス」
よくあるのはこんなことなんですが
会場さんに理由を尋ねてみたところ
「お願いしていたカメラマンがインフルエンザになりまして・・・。」
なるほど、この時期のあるあるですね（笑）
この結婚式場さんは
①スタジオアズワン
②個人のカメラマンさん
③個人のカメラマンさん
というように３社競合になります。
今回、残念にもインフルエンザになってしまった方は
②か③のどちらかということです。
そして、３日前にインフルエンザで撮影が出来ないという旨の連絡が
結婚式場さんに入り、結婚式場さんは慌ててスタジオアズワンに
連絡を取ったという流れです。
とにかく、撮影に穴を空けることなく１８日を迎えられるので
ご新郎ご新婦様も結婚式場さんもひと安心なんですが
結婚式の怖いところはここです。
ごく普通のお仕事は組織で動きます。
「明日、大事な商談があるんだ」
という営業マンでも何か不測の事態があれば
代わりの方が商談に挑みます。
もしくは、日程変更なんてこともあるでしょう。
しかし、結婚式のお仕事で
「写真や映像」
「司会者さん」
などの分野は１人で現場に向かいます。
また、業務内容が専門的な分野のため
急きょ変わりが効くものでもありません。
しかも
「体調が優れないので別日に変えていただけますか？」
「事故渋滞で間に合いません。開始時刻を遅くしていただけますか？」
こんな理由も通用しません（笑）
結婚式と言うお仕事は絶対なんです・・・。
そして、今回とても不運だったのが
１月１８日（土）は大安ということ。
１月で１番結婚式の件数があるお日にちです。
恐らくと言うか絶対、
②か③のカメラマンさんは
自分の周りで誰か代わりに行ってくれる人がいないか探したと思います。
しかし、土曜日の大安ですからね。
３日前なんて見つかりようがないし
見つかったとしても
「結婚式は撮ったことがない」
「撮ったことあるけど数回かな」
という感じです。
そこで、スタジオアズワンに連絡が入ったんだと思います。
個人を否定するわけでもなく
法人を肯定するわけでもありません。
個人でもものすごく上手なカメラマンさんもたくさんお見えですし
法人でもイマイチなんていう会社はたくさんあります。
しかし
「結婚式はやり直しがきかない」
ということをご新郎ご新婦様や結婚式場さんも
もっと理解して頂けたらなと思います。
上手だけど１人でやられているから
何かあった際は保証ができない。
これでは結婚式のお仕事は危なすぎます。
インフルエンザの予防接種も完ぺき。
常にマスクをして手洗いうがいはかかさない。
十分な食事と睡眠を取り、
牡蠣などの２枚貝は一切口にしません！
確かにここまで徹底していれば体調的には問題ありませんが、
結婚式場に向かう途中、不慮の事故に巻き込まれた。
さすがにこれは防ぎようがありません。
個人と法人ではこんな時に違いが出ます。
不測の事態に対応が出来るか出来ないか。
もちろん
「個人に頼む方が安いもん」
「法人さんは高いし・・・」
なんていうお気持ちも十分分かります。
しかし、高い分、「安心」や「保証」を買えると思ってみてください。
「安いのにはわけがある」
「高いのにはストーリーがある」
まさしくこれです（笑）
