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カメラマンとしてのマナーとモラル

本日はちょっとだけ真面目なお話。

カメラマンというのはお客様からお金を頂き、

「いい写真を撮る」

というとても分かりやすい職業です。

でも、いい写真を撮るためなら何してもいい。

何しても許されるわけではありません。

特に結婚式に関してはゲストはもちろんの事、

料理を運ぶサービススタッフの邪魔をするなんて事はあってはならないんです。

もし、サービススタッフの邪魔をしてお料理やお飲み物を落としたりでもしたら

大変な事になりますよね。

残念ながらカメラマンは何をしてもいい。

いい写真を撮るためなら多少邪魔をしても仕方ない。

そんな事が当たり前に、曲がり通っているのも事実です。

また、結婚式当日の撮影以外にもロケーション前撮りでこんな光景を時々目にします。

スタジオアズワンの主な活動場所は名古屋市内や愛知県、岐阜県、三重県と

東海3県になります。

そして、名古屋市内には「徳川園」という素敵な場所があります。

ちゃんと申請をすると「1人300円」という破格な入園料のみで

撮影が可能です。

もちろん、名古屋市が管理する公共の場所ですから、

撮影にあたり様々なルールがあります。

「一般の方の邪魔をしちゃいけない」

「禁止エリアに入ってはいけない」

等々ごく普通、当たり前のルールです。

それすら守れていないカメラマンが時々います。

ここから先は入っちゃいけないというロープがあったり、

杭が打ち込まれているのに平気で踏み込んだり、

毛氈を敷いて場所を独占したり・・・。

日本庭園には必ずと言っていいほど、

「この先には入らないで!」

という場所があります。

理由は「苔や芝」を踏んでほしくないからです。

「苔や芝」は育てるのにとても時間と手間がかかります。

そして、とても弱いんです。

そんな事も分からず平気で踏み、撮影をする。

そんなカメラマンに「いい写真」なんか撮れるんでしょうか?

また、「徳川園」には綺麗な橋が園内にあります。

橋のすぐ近くには入場口があるため、非常に混雑する事から

「橋の上では立ち止まらないでください」

と看板が建てられています。

そんな事もおかまいなしに橋の上で撮影するカメラマン・・・。

いったいどういう神経しているんでしょうか?

しかも、更に酷いのが、その写真を自社のサイトに掲載したりと・・・。

それを見て何も知らないご新郎ご新婦様は違う写真屋さんでリクエストしたり・・・。

結局はまん延する事になるんです。

まぁ、言われたからお願いされたからで禁止事項を平気で破るカメラマンもカメラマンですが・・・。

「ダメなものはダメなんです」

「ルールはルール」

ルールは守るためのもので破るためのものではありません。

結果、行政は撮影禁止や規制を強めざるを得ない事となり、

昔に比べ撮影に使用できるスポットが減りました。

カメラマンや写真屋さんが自ら生み出した結果です。

これから結婚式を挙げる未来の新郎新婦のためにも、

いまいちど考えを改めるタイミングなんじゃないのかな。

カメラマンとしての前に、人としてのマナーやモラルを。