以前とある結婚式場で実際に起きた出来事。
まずは衝撃のお写真をご覧ください・・・。
さすがにどのご新郎ご新婦様か
どこの結婚式場さんかはお伝えすることはできませんので
あるシーンのお写真をかなり拡大してお見せしますね。
それにしてもひどいですよね・・・。
ブライダルインナーが丸見えです。
実はこれ
「ファーストバイト」
のシーンなんです。
ちょうどご新婦様がケーキをすくっているシーン。
実際にこの結婚式の撮影を担当していましたが
こうなることは少し前から予想していました。
傍から見たら結婚式のカメラマンなんて
ただただ写真を撮っているスタッフにしか見られませんが
色々なことを見ているんです。
ご新郎ご新婦さまのちょっとした表情
ゲストの方の会話
料理の進み具合
大げさかもしれませんが全て見ています。
ケーキ入刀やファーストバイトが始まる前に
どうもドレスのサイズが合っていない。
これではインナーが丸見えになる。
このままでは大変なことになる・・・。
会場のスタッフの方にその旨をお伝えしましたが
あまり聞き入れてもらえず
結局はこんな状況を招いてしまいました。
そして
ケーキをすくうシーンからいざすくったケーキを口元へとなると
もう見てられないですよね・・・。
そして、さすがにこのままでは何ともならないため
会場スタッフの方にドレスを何とかしてくれとお願いすると
「このまま中座に行きますので・・・」
こんなお返事が。
当然、このままご新婦様はご中座されました。
結婚式場さん的には中座まで持ちこたえられれば
次のドレスで何とかすればいいと思ったのでしょうか?
さすがにあそこまでインナーが丸見えだと
披露宴会場内でお直しすることはできないため
一旦、披露宴からご新婦様を退室させなければなりません。
そうなるともちろん、ご披露宴は時間通りには進みません。
どうしてもご披露宴を時間通りに進めなければならなかったのでしょうか?
もしくは
写真屋さんが修整で何とかしてくれるとでも思ったのでしょうか?
今となってはどれが答えなのか分かりません。
また、ご新婦様の中座直後
担当プランナーさんからエンドロールムービーのスタッフに
こんなお申し付けがありました。
「インナーが見えているシーンは極力目立たないように編集してください」
どうやら罪の意識はあったようです・・・。
もう20年近くも前のことですが
写真撮影がまだフィルムの時は
インナー見えに関してはものすごく厳しい目で見られていました。
さすがにそうですよね。
ほぼほぼ修整が出来ない時代でしたから。
もちろん、修整は可能でしたが
ものすごい手間と費用が必要でした。
しかし
今は手間はかかりますが
直接的な費用は必要ありません。
(人件費は必要です・・・笑)
そんな当たり前のことも分からず
何か不備があればすぐに
「修整お願いします」
「修整で何とかなりますよね?」
このセリフばかりです。
人件費がかかることを当たり前のように
無料でやってくれているとみんな勘違いしています。
人件費が一番お金がかかるんですけどね(笑)
結果的に修整で何とかなると思います。
しかし、ゲストの方が撮影されたお写真はどうなるんでしょうか?
結局、プロのカメラマンが撮影したデータを修整しても
何ともなっていないんです。
何でもかんでも軽々しく
「修整」
という結婚式場さん。
少しお考えを変えられたほうがよろしいかと思いますよ。
あと
結婚式場に言われたからと言って
ふたつ返事で修整を無料で行う写真屋さん。
私たちのしていることは
ボランティアじゃなくお仕事です。
結婚式場の理不尽に対して言いなりになることが
写真屋さんの存在意義ではないですよ。