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3.11、あれから6年。

3.11

ある日突然東北地方を襲った未曾有の大災害。

今日であれから6年になります。

弊社スタジオアズワンはこの震災を機に設立されました。

テレビやネット動画で飛び込んでくるとても凄まじく悲惨な光景。

いったい日本はどうなるんだろうと当時は強く思いました。

そんな最中、私の人生を変えるニュースがありました。

全てが流され全てを失った被災者の方々が必死に写真やアルバムを探す光景。

私たちの感覚だと食べ物や飲み物、そしてお金。

とにかく生きるために必要なもの。

命を少しでも繋ぐものを必死でかき集めるものだと思っていました。

しかし、そこには思い出というかけがえのないものを大切にする被災者の方の姿。

ある方に聞いた事があります。

津波で亡くなられた方には特徴があったそうです。

多くの方はリュックを背負って亡くなられたそうですが、

その中にはアルバムが入っている方が多かったと聞いております。

お金やペットボトル飲料や衣類よりもです。

非難する際に財布や飲み物は割と取り出しやすい場所にあるのに

時間をかけてでも取り出しにくく、重いアルバムをリュックに入れたと思うと・・・。

それほどの想い入れがあるということ。

命と引き換えるということは、それほどのものだと思います。

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この想いが私を起業、会社設立へと導き、現在に至ります。

弊社スタジオアズワンにとって結婚式のお写真とは命を使うに値する。

命を削ってでもなし得たい事があるものです。

結婚式の世界で

「一生に一度」

という言葉をよく耳にします。

それは当然です。

結婚式はやり直しが出来ません。

結婚式にかかる平均金額は300万円を超えます。

家・保険に次ぐ人生で3番目に高い買い物だそうです。

しかも結婚式は半日です。

たった半日で300万円を使います。

そう考えると人生で一番高額な買い物とも言えます。

結婚式の世界で働く方々は、その意味を価値をちゃんと理解する必要があります。

理解していなければ

「一生に一度」

という言葉を軽々しく使ってはいけないと弊社は考えます。

「一生に一度だからこそ花嫁は一番綺麗でなければならない」

「一生に一度だからこそ料理は一番美味しくなければならない」

「一生に一度だからこそ写真は一番キレイに残さなければならない」

「一生に一度だからこそ司会者は一番新郎新婦の想いを語らなければならない」

スタジオアズワンは前撮り・結婚式当日のお写真を

一生で一番キレイに残せる会社として常に覚悟を持ってこれからもお客様と接していきます。

そして弊社の社名でもある

「アズワン」

これはひとつになるという意味です。

全く血の繋がっていない男女が夫婦となる奇跡。

ひとつになるという事はとても簡単な言葉ですが、

実際はとても難しいことです。

全てとは言いません。

ひとつとなって最高のサービスを提供されている素敵な結婚式場さんもありますので。

結婚式場には様々な会社のスタッフさんが出入りしています。

プランナー・キッチン・サービス・ヘアメイク・ドレス・写真・ビデオ・司会・音響・・・。

ほんとうに沢山の業種の方々が出入りされています。

残念な事にそれぞれの言い分を通したいだけの人。

自分の都合で考え、動いているだけの人。

実際はそれらがほとんどです。

素敵な結婚式を創るには

「みんながひとつになる」

それが必要です。

そんな願いと想い

そして弊社の行動指針としての意味も含め

「スタジオアズワン」という社名となっております。

東日本大震災が風化されない事を願うと同時に

この想いをいつまでも忘れずに結婚式のお仕事に携わっていく事。

今でも震災や原発の影響で苦しんでおられる多くの方々の

一日でも早い復興をお祈り申し上げます。

2017年3月11日

合同会社スタジオアズワン 

代表社員 松岡智史