2月3日の節分の日に尾張四観音のひとつである
「龍泉寺観音」で福豆をいただいてきた非常に縁起のいいスタジオアズワンです(笑)
今年一年も必ずいい事があります!
さて、前回のブログに続き、
撮影のリクエストについてです。
前回は撮影には「時間」と「場所」が非常に大切ですよとお伝えさせていただきました。
今回は実際によくある事例でご説明しますね。
撮影のリクエストでよくあるのが、
「挙式の入場時を後ろから撮ってほしい」
これです。
分かります分かります、素敵なドレスですからね。
バックショット必須ですよね。
しかしこれ、なかなかの難易度・・・。
「えっ!そんなに難しいこと?」
そう思いますよね。
実は撮影自体は非常に簡単です。
後ろから撮ればいいだけですからね。
でも実は、なかなか難しいんですよ。
ご新婦様の入場時を後ろから撮ると、最悪の場合、
ご新郎様の入場時も後ろからしか撮れず、
ご新婦様の入場も後ろからしか撮れない可能性があります。
もちろん、全てのケースではないです。
まず、ご新郎様の入場時をチャペルの祭壇側から撮ります。
当然、ご新郎様の入場シーンはばっちりです。
でも、ここからが問題。
ご新婦様の入場を後ろから撮るとなるとカメラマンは一度チャペルから退室する必要があります。
このチャペルから一度退室するという事が会場様の作りによっては不可能なんです。
チャペルのメイン扉の横辺りにスタッフが出入り出来る扉があればチャペルから退室が可能です。
しかしながらこのスタッフ用扉、全ての会場にあるわけではありません。
そうなると「さぁ、これからご新婦様が入場だ!」という扉からカメラマンが退室。
雰囲気台無しですよね(笑)
何て空気の読めないカメラマンだ!
と間違いなくクレームになります。
結婚式場様もこんな行為を許すわけがありません。
ですから、一部の会場様ではご新婦様入場時を後ろから撮影するとなると、
ご新郎様入場は必然的に後ろ姿のみとなるわけです。
では、次です。
入場扉の横にスタッフ用出入り扉もある。
よし、ご新郎様の入場も正面からバッチリ!
すかさずチャペルから退室し、ご新婦様を後ろから撮影!
「なーんだ、意外に簡単じゃん」
と思われがちですが、ここからが問題なんです。
バージンロードがあまりにも短いと、後ろ姿を撮影した後、
祭壇側まで回る時間が足りません。
そうなるとご新婦様の入場シーンを正面から撮れなくなるんです。
中にはものすごく歩くのが早いご新婦様もいらっしゃいますからね。
そうなると完全にアウトです。
祭壇側に回るのってそんなに時間かかるの?と思われがちですが、
色々あるんですよ、ほんと(笑)
まず、私たちはご新婦様のドレスのトレーンやベールをものすごく気にします。
「もし踏んじゃったらどーしよー」
踏んだりでもしたら最悪です。
ご新婦様のドレスのトレーンやベールが完全にチャペル内に入り、絶対大丈夫だ!
となってから私たちもチャペルに入ります。
そうするとご新婦様ってすでに結構歩いちゃってるんですよね(笑)
また、これもよくあるのが、私たちカメラマンはゲスト席と壁の間にある両サイドの通路を急いで歩きます。
ご新婦様入場時は基本的にゲストの方は立たれています。
椅子の端に座ってた方って通路に出ていたりするんです。
そうなると急いで祭壇側に向かう事が出来ません。
また、通路にはよくベビーカーや車いすが置いてあったりと、
通路を完全に遮断しているケースもあります。
この場合だと祭壇側に戻る事は完全に出来ません。
こんな理由から、ご新婦様の入場時を後ろから撮るという事はかなりリスキーなんです。
①チャペルの入場扉の他にチャペルから退室出来る出入り口がある事。
②バージンロードが長い事。
③両脇の通路からスムーズに祭壇側に回れる事。
この3つの条件が無ければ不可能に近いと思ってください。
もちろん、それ以外にも可能にする方法はあります。
それは
カメラマン2名体制。
これなら正面からと後ろからの二方向から間違いなく撮れます♫
当然、料金は上がりますが・・・。
話は変わりますが、このシーンも同じです。
披露宴フィナーレの親御様への花束・記念贈呈のシーン。
ご新郎様側・ご新婦様側の両方向から撮ってください!とお願いされても、
「ごめんなさい、無理です・・・。」
この場合も両方向から完璧に撮影するとなると撮影者は2名必要です・・・。